とある日、当店にやってきたお客様たちのバイクはどれもこれも泥まみれ。まるでオフロードを走り抜けてきたかのような姿。
 
それぞれ話を伺うと、皆さん「The PEAKS（ザ・ピークス）」という過酷な山岳イベントに参加されていたそうです。
舞台は群馬県の榛名山（はるなさん）。ここを拠点に10時間以内で5つの山を登って降りるという、まさに「限界に挑む」イベント。
距離にして約120キロ、獲得標高は5000メートル。数字を聞いただけでも、どれほど過酷な挑戦であるかが想像できます。

泥を洗い落としながら見える「達成感」
イベントを終えたお客様が持ち込んだバイクは、タイヤもフレームもチェーンも泥でびっしり。一台一台丁寧に洗車し、磨き上げてピカピカに仕上げました。まるで戦い終えた相棒を労うように。

そして戻ってきたライダーの表情が印象的でした。「二度とやりたくない」と口では言いながら、その顔はどこか誇らしげで、笑顔がこぼれている。中には「今回が過去一番きつかった」と語りながらも、「また次も挑戦したい」と前を向く方も。挑戦者だけが味わえる達成感がそこにありました。

榛名山という「試練の舞台」

榛名山は群馬県を代表するヒルクライムの名所であり、サイクリストにとっては憧れと恐怖の両方を抱かせる場所です。榛名神社までは比較的穏やかな登りですが、その裏側には斜度15〜16%が延々と続く激坂が待っています。そんな坂を繰り返し登り降りするのですから、想像を絶するタフさです。しかも参加者の中には、福岡から遠征してきた方もいらっしゃいました。イベントを走り切った後、そのまま当店に立ち寄り、泥を落としてから帰路につく。その行動力と情熱には本当に頭が下がります。

泥の先にある笑顔
泥に覆われたバイク、疲れ切った表情、そして笑顔。すべてが「挑戦した証」でした。The PEAKSは過酷でありながら、多くの人を惹きつけてやまない理由がそこにあります。限界の先にある達成感、その瞬間を味わうために、人はまた挑み続けるのでしょう。
そして私たちの役目は、その挑戦を支えること。次に泥だらけのバイクが当店にやってくる日を、心から楽しみにしています。

Created by 岡ちゃん Tokyo
Menu : 2スター洗車
Price : ¥4,200
Bike : 
Smiles : Countless...
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